連日、うだるような暑さが続いていたというのに、ここ最近になってようやく肌寒くなったことで、一気に秋めいてきました。
9月になり本業がフリーランスになったり、色々と大きな動きがあった我が家なのですが、兼ねてから続けてきた“作家”に向けての活動も、ある嬉しい兆しが見えてきたのです。
それは一通のメール――かつてWeb小説投稿サイト「tales」経由で作品を投稿していた、大型公募『創作大賞2025』からのとある告知によって、不意にもたらされたのです。
数々の出版社が集結し多数のジャンルの作品を選出する『創作大賞2025』ですが、かくいう僕はホラー部門にとある作品を3つ程、過去に投稿していたのをすっかり忘れていました。
今回、『創作大賞2025』の中間選考から見えてきた、予想だにしないとある結果について振り返っていこうと思います。
『創作大賞』2025の中間選考結果
結論から言うと――なんと今回、僕が投稿した一作が『創作大賞2025』の中間選考を突破することができました。
最初でこそ、メールを見てかつて投稿した賞の存在を思い出していたのですが、メールに書かれていた「中間選考を突破」の文字に、緩んでいた意識が一気に覚醒したのを今でも覚えています。
突破作品のなかには、確かに僕が投稿したホラー小説『穏れ月の里』のタイトルが。
これまで数々の新人賞や公募に挑戦してきた僕ですが、こうして明確に選考を突破したのは初めての経験かもしれません。
今回投稿した3作品はどれもPV数、イイね数共に伸び悩んでいた作品だったのですが、どうやらそういった数字だけで判断されるのではなく、きちんと中身を読んでくださった審査員がおられたということが、ただただ嬉しかったです。
ちなみに、今回『創作大賞2025』に応募された作品数は69,808。
そのうち、中間選考を突破したのは490と、改めて今回の選考が狭き門だったことを痛感してしまいます。
そこに自分の作品が残ることができたのは、これまで試行錯誤を繰り返してきた身からすると、素直に自信を持つことができた次第です。
中間選考突破作から見えてきた方向性
今回、3作品を賞に投稿した僕ですが、実はこの『穏れ月の里』が選ばれたというのは、少し意外だったというのも正直なところだったりします。
というのも、他の2作品に比べ、この一作は比較的肩の力を抜き、自然体で――「自分が書きたいものを書く」というスタンスで作り上げた一作だったからです。
以前、とある新人賞用にプロットを汲み、作成していた作品だったのですが、スケジュールが間に合わなかったことから一度はお蔵に入り、せっかくだからとWeb小説として投稿し完結していたホラー小説でした。
この度、『創作大賞2025』が開催されることを受け、改めてその過去作を引っ張り出し、修正、改稿を加えたわけですが、恐らく「自分の作りたいもの」というナチュラルな作風に、これまで色々と学習してきた内容が組み合わさったことが、良い結果へと繋がったのかもしれません。
今まで、とにかくああでもない、こうでもないと五里霧中の状態でさまよってきた“作家”への道なのですが、今回の中間選考突破という結果は、自分の中に「この方向性で合っているんだ」という大きな芯を生むきっかけになったような気がします。
もちろん、ここから最終選考に残るかどうかはまだ分からないのですが、それでも今はただ、明確に一つの壁を乗り越えられたことを、ただただ喜ばしく思う次第です。
中間選考突破作『穏れ月の里』
とある一人の男性が、同窓会をきっかけに帰省したことで奇妙な連続殺人事件に巻き込まれる、ホラー作品となっております。
田舎の村で暗躍する殺人犯と、かつて幼少期に皆が恐れていた一人の老人の影。
それらを繋ぐものは、一体何なのか――もしよろしければ、一読いただけたら幸いです。
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