確認したところ、なんと前回の近況投稿が9月末ということで、約一ケ月ぶりの投稿となってしまいました。
早いものでもう11月――2024年の終わりが見えてきた今日この頃ですが、なんだかんだでこの10月はとにもかくにも小説の“執筆”に追われていました。
9月にスケジューリングの甘さから数々の“新人賞”を逃した僕ですが、この度、10月末に締め切りが据えられた新たな新人賞――「松本清張賞」への投稿を目指し、とある長編小説を一本、仕上げていたのです。
今回も紆余曲折あり、かなり後半はボロボロになったものの、なんとか最終日ぎりぎりに作品の投稿を完了し、目標を達成することができました。
相変わらず今回も様々な“反省点”が見えてきたこの「松本清張賞」への挑戦。自分なりの備忘録として、チャレンジの経緯や結果、反省点について振り返っていこうと思います。
「松本清張賞」への投稿作品:「影日向の花」
今回、僕がこの「松本清張賞」に投稿したのは、「影日向の花」というタイトルの長編小説。
現代の東京を舞台に、各地で起こる奇妙な事件を負う刑事を主人公に、彼が特殊な力を持つ“祓い屋”の女性と出会うことで、様々な怪異に立ち向かっていく物語となっています。
怪異――という言葉が指し示すように、いわゆる“悪霊”のような存在が登場するファンタジー色の強い“ホラー”作品となっており、ちょっとした能力バトルのような描写も入れ込んでみました。
これまで“新人賞”というと、どこか無理に“サスペンス作品”を作ろうとしてきた僕ですが、ここ最近はその無理な縛りを撤廃し、自分が好きな“ホラー”に寄せた作品作りを心掛けるようになりました。
コツコツと書き続けた結果、この「影日向の花」は約12万文字ほどの作品となり、自分が手掛けてきた作品の中でも手頃なサイズ感の一作となったように思います。
なにより、今回の作品で手掛けた“祓い屋”の女性がキャラクター的にもかなり気に入っており、また一つ、新たなキャラを生み出せたことが自分にとってはかなりの収穫でした。
やっぱり後半に焦ってしまった“スケジュール”
提出できたので良かった良かった――とはいかず、やはり今回もかなり“スケジュール”の面でひっ迫してしまったなぁ、と思う次第です。
特に10月後半は寝る間を惜しんで執筆していたことも多く、投稿日前日は修正に数時間かかった結果、朝6時までほぼ徹夜という状態で書き続けていました。
若い頃は多少の夜更かしをしても大丈夫だったんですが、大人になると首や腰といった肉体的なダメージが深刻で、10月は何度も故障と回復を繰り返しながら、なんとか最後まで駆け抜けたという感じです。
“新人賞”に挑むとはいえ、同時並行で副業の方もやっていましたし、なにより“育休”中なので子供らの面倒を見る必要もあり、よくよく考えれば日々の執筆可能時間ってかなり貴重だったりするんですよね。
そのあたりの見立ての甘さがまだまだぬぐい切れず、もうちょっと目標に向けてストイックに、段階を踏んだ計画を立てるべきだったなぁ、と思う次第です。
物書きとしての“道具”の物足りなさ
実は現在、我が家には満足に使えるノートPCが存在しておらず、もっぱら小説に関してはデスクトップPCのほうで執筆をしておりました。
マシンスペック的に全然問題はないものの、やはりデスクトップだと気軽に持ち運べたり、場所を選ばずに執筆……と言うわけにはなかなかいかず、子供の面倒を見ながら隙間時間に執筆するというのは難しいものがありました。
かといえ、ほいほいと新しいノートPCを買うわけにもいかず、結果的に自前のiPhoneにBluetoothキーボードを接続して書く、という新たなスタイルを生み出すことに。
一応、これで書く環境自体は整ったんですが、今度は作品投稿時に「OfficeWord」が必要になるという予想外の事態が。
これまた手軽に購入できるお値段でもないため、一旦はとんでもなく古いノートPC(キーボードが満足に動かない)に外付けキーボードを接続するという、荒業も荒業で何とか乗り切ることに。
これまでの新人賞への投稿と違い、あれやこれやと足りないものが見えてきた、かなり追い詰められた状況下での挑戦となってしまいました。
とりあえず、ノートPCを買うべきか…
今回は無事に新人賞へと作品を提出できたものの、一方で今後も作品を書き上げ投稿しようとした場合、同様の問題が発生するであろうことは明白です。
スケジュールはまだ何とかできるとしても、前述の「ノートPC」と「Word」がないという状況はいかんともしがたく、ここ最近はなにか手頃なノートPCを買うべきではないか、とあれこれ画策中。
とはいえ、昨今の物価高のあおりを受けてノートPCも高くなってしまい、どうしてもそのお値段を前に決断ができない今日この頃です。
これも、今後作家を本気で目指すうえでの“先行投資”ではあるのですが……
次に挑む賞を見据えながらも、現在の課題をどう解決していくか――一つの山を乗り越えたはずなのに、気が付けば休むことなく新たな戦いに向けて準備をしております。
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